今回のファッションウィークの顔を近くで見ると、ひとつの変化が目に入る。肌を完璧に消し去るように覆うよりも、実際の肌のキメをある程度残しながら、目元や唇、ツヤの位置を緻密に調整するルックが増えた。Vogueが9月最終週のビューティーの流れをまとめ、「skin-forward complexions」を主な方向性のひとつに挙げたのも、同じ文脈にある。[1]

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なぜファンデーションは薄くなったのか?

薄いベースとは、メイクを減らすというより、顔全体に同じ量を塗らない方法に近い。赤みや色素沈着が気になる部分だけをコンシーラーで補正し、残りは肌の反射光と質感を生かす。だからこそ、カバー力よりも肌の準備が仕上がりに大きく影響する。

秋に薄いベースを浮かせないためには?

洗顔直後のつっぱりが強かったり、角質が目立ったりする場合は、まず保湿のステップを整える。米国皮膚科学会の基本的なスキンケア案内でも、低刺激の洗浄、保湿、紫外線対策が中心に置かれている。製品を何層も重ねるより、肌が心地よい状態をつくってから薄くベースをのせるほうがよい。[2]

実際には、顔全体にファンデーションを均一に広げるのではなく、中央部と必要な部分から薄く始める。ひとつのシミを消そうとして顔全体のカバー力を高めると、かえって肌のキメが厚く見えることがある。

ツヤとテカリはどう見分ける?

ツヤは、顔の高い位置で限定的に光が反射すると自然に見える。一方、皮脂の多いTゾーンまで同じ程度にテカっていると、写真では肌が重く見えることがある。頬や頬骨はうるおいのある仕上がりに、Tゾーンは必要な分だけ整えるなど、部位によって仕上げを変える。

乾燥肌でもマットファンデーションを使っていい?

可能だが、まず角質とつっぱりを解消する必要がある。マットな質感にこだわるより、保湿後に少量を薄く使い、乾燥した部分はパウダーを最小限にするほうが自然だ。

毛穴が目立つなら、厚く隠したほうがいい?

必ずしもそうとは限らない。厚いベースが毛穴の縁にたまると、かえって質感が強調されることがある。プライマーや部分的なカバーを少量使い、肌のキメに沿って薄く伸ばす方法が実用的だ。

DERME VERDICT

2026年秋のスキン・ファーストは、ノーメイクではなく、選択的なメイクだ。保湿と紫外線対策でまず肌のコンディションを安定させ、顔全体ではなく必要な部分だけを補正することが核心となる。トレンドに合わせて製品を増やすより、ベースが必要な面積を減らす方向で取り入れてみよう。

出典

[1] Vogue・Beauty Marks: The Best Beauty Looks of the Week・2026-09-26

[2] American Academy of Dermatology・Skin care basics・確認 2026-09-28

出典