要点を一言で言うと、つけまつげの安全性を左右するのは「貼っている時間」よりも、グルーの成分、道具の衛生状態、外し方だ。まぶたのかゆみや腫れ、充血が生じたら、美容上の問題だと我慢せず、使用を中止する必要がある。

米国食品医薬品局(FDA)は、人工まつげ・まつげエクステ用素材と接着剤を化粧品に分類し、消費者は成分表示と使用方法を確認すべきだと説明している。[1] 化粧品に分類されているからといって、目の周りに誰が使っても刺激がないという意味ではない。

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まつげグルーはなぜまぶたを刺激するのか?

接触皮膚炎は、皮膚が特定の物質による刺激を受けたり、免疫反応を起こしたりすることで、赤みやかゆみを伴う炎症だ。美容用接着剤に使われるシアノアクリレートやメタクリレート系については、まつげ施術者や利用者にアレルギー性接触皮膚炎を引き起こした事例が、系統的レビューにまとめられている。[2] ただし、これらの根拠はリスクの可能性を示すものであり、すべての製品や利用者における発生率を示すものではない。

FDAは、一部のまつげ用接着剤には天然ゴムラテックスが含まれる可能性があり、ラテックスアレルギーのある人は成分表示だけでは完全に避けられない場合があると案内している。[3] 以前、ばんそうこうやゴム手袋でじんましん・腫れ・呼吸症状が出たことがある場合は、使用前に医療従事者へ相談するほうが安全だ。

初めて使う前に何を確認すべき?

商品名より先に、全成分、使用期限、開封後の使用期間、目の周りへの使用に関する注意を確認する。一般的な工作用瞬間接着剤や用途が不明確な製品は、目の周りに使わない。FDAは、目元用化粧品を他人と共有せず、感染症があるときに使用した製品は廃棄するよう推奨している。[1]

「低刺激」や「ラテックスフリー」という表示も、個人のアレルギーの可能性をなくすものではない。腕の内側で行うパッチテストでは、まぶたの反応を完全に予測できず、接着剤を目の周りで事前に試す行為は避けるべきだ。繰り返し腫れる場合は、皮膚科でパッチテストを受けて原因成分を調べるほうが正確だ。

貼るとき、目の刺激を抑える手順は?

第一に、手とピンセットを洗い、完全に乾かす。第二に、つけまつげをまぶたの粘膜ではなく、まつげの生え際の外側に合わせる。第三に、グルーは必要最小限にとどめ、案内されている待ち時間を守る。第四に、コンタクトレンズを装用した状態でグルーが目に入った場合は、レンズを外して十分に洗い流す。

まつげエクステは、衛生的な環境で熟練した施術者に行ってもらう必要がある。米国眼科学会は、接着剤アレルギー、まぶたや角膜の感染・外傷、一時的または持続的なまつげの脱落の可能性を案内している。[4] 重いエクステを長期間繰り返し付けると、自まつげへの引っ張りが蓄積することがある。

自まつげへのダメージを抑えるには、どう外せばいい?

乾いた状態で引っ張らない。製品が推奨する専用リムーバーや油性クレンザーで接着部分を十分にふやかしてから、皮膚を引っ張らないようゆっくり外す。痛みがある場合や、まつげも一緒に抜ける場合は中止する。残ったグルーを爪でこすり取るのも避ける。

よくある質問

毎日付けると、必ずまつげが抜ける?

必ず抜けるわけではないが、外すときの引っ張りや接着剤への曝露が毎日繰り返されると、ダメージの可能性は高くなる。休む日を設け、短く軽い製品を、グルーを最小限にして使うほうがよい。

かゆいけれど、あと1日だけ使ってもいい?

勧められない。かゆみ・腫れ・ヒリヒリ感は接触皮膚炎の始まりかもしれないため、製品を外し、目をこすらない。症状が続く場合は、皮膚科または眼科で原因を確認する。

どのような症状なら、すぐに受診が必要?

視界のぼやけ、強い痛み、光がつらい、目やにが増えた、角膜の異物感が続くといった症状がある場合は、当日中に眼科を受診する必要がある。唇や舌の腫れ、呼吸困難を伴う場合は、直ちに救急診療を受けるべきだ。

DERME VERDICT

まつげグルーで重要なのは「長く付け続ける技術」ではなく、成分の確認、清潔な道具、無理のない外し方だ。かゆみを繰り返すなら、別のブランドを試し続けるより、原因成分を確認し、目の周りが回復するまで休むことが最も早い解決策だ。

出典

[1] 米国食品医薬品局(FDA)・Eye Cosmetic Safety・発表日記載なし

[2] PubMed・Allergic contact dermatitis caused by cosmetic glues: systematic review・2022

[3] 米国食品医薬品局(FDA)・Latex in Cosmetics・発表日記載なし

[4] 米国眼科学会・Eyelash Extension Facts and Safety・2018

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