凹んだニキビ跡の治療について調べると、フラクショナルCO₂レーザーとエルビウム系レーザーが頻繁に登場する。2026年9月に発表された系統的レビューとメタ分析では、CO₂系が一部の有効性指標でより高い反応を示した一方、採用された研究数や機器・評価方法に違いがあり、すべての患者に一方の機器が優れていると断定することはできなかった。[1]

レーザーの名称より、まずは瘢痕の形状と肌質を確認する

ニキビ跡は、アイスピック型、ボックスカー型、ローリング型など、形状や深さが異なり、1つの顔に複数のタイプが混在していることもある。同じフラクショナルレーザーでも、波長、照射深度、エネルギー、パス数が異なれば、回復の経過も変わる。そのためカウンセリングでは、「CO₂かエルビウムか」だけでなく、どの瘢痕をどの深さで治療するのかを確認したい。

効果の差は、研究結果が示す範囲を超えて解釈しない

2026年のメタ分析では、フラクショナルCO₂はエルビウムをベースとするフラクショナルレーザーより、50%以上の臨床的改善に達する可能性が高いことが示された。ただし、無作為化研究のみを分けて分析すると、統計的な不確実性は大きくなった。[1] また別の2026年の分析では、CO₂レーザーとRFマイクロニードリングはいずれもニキビ跡を改善し、CO₂は改善度がより高かった一方、痛みや紅斑の持続、炎症後色素沈着のリスクも大きかった。[2]

ニキビ跡の治療計画について説明する皮膚科のカウンセリング風景

ダウンタイムが短いからといって、効果が弱いとは限らない

回復期間は、仕事の予定や旅行、肌の色、色素沈着の経験によって、治療を選ぶ際の重要な要素となる。最近の無作為化split-face研究でも、RFマイクロニードリングとCO₂はいずれも瘢痕を改善し、RFのほうが赤み・痛み・腫れ・かさぶたの持続期間や色素沈着の発生が少なかった。[3] 有効性だけでなく、回復期間を受け入れられるかどうかも治療計画に含める必要がある。

カウンセリングで確認したい4つのこと

1つ目は、自分の瘢痕がどのタイプか。2つ目は、選択した機器と設定がその瘢痕に合っているか。3つ目は、予想される赤み・かさぶた・色素沈着と重要な予定との間に十分な時間があるか。4つ目は、1つの施術だけでよいのか、サブシジョン・別のレーザー・RFなどの併用治療が必要かだ。併用治療は一部の研究でより良い結果を示しているが、組み合わせごとにエビデンスの質は異なるため、パッケージ名だけで判断してはいけない。[2]

DERME VERDICT

ニキビ跡レーザーの選択は、「より強い機器」を選ぶことではない。瘢痕の形状、肌の色、回復に充てられる時間、色素沈着のリスク、併用治療の必要性を合わせて判断する必要がある。CO₂、エルビウム、RFを比較する際は、効果の数字1つよりも、研究の条件と自分の肌がどの程度似ているかをまず確認したい。

出典